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37歳の不妊治療ブログ

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[書評] 「『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』男45歳・不妊治療はじめました」(ヒキタクニオ)

      2015/06/28

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小説家のヒキタクニオ氏による不妊治療の記録。45歳という高齢で、10歳年下の妻とともに不妊治療へと足をふみいれたヒキタ氏。ところがそこに待っていたのは、精子運動率20%という現実でした。

目次

  • 序章 本当に子どもが欲しいのかねえ?
  • 第一章 まずはカレンダーに◯印を付けるのである
  • 第二章 不妊治療と呼ぶな受精行動と呼べ
  • 第三章 身体合わせ、心合わせ
  • 第四章 いろんなことを乗り越えて、我々は再出発する
  • 第五章 顕微授精、料金は四五万円なり
  • 第六章 ドキドキしながら胎児を育てる日々が続く
  • 第七章 いよいよ最終局面へ
  • エピローグ

本を読んで

まずはタイミング法からやっていくヒキタ氏ですが、タイミング法、不妊治療について他人に話すことをおすすめしています。「友人知人に面白おかしく話しまくって、耐性を付けるしかない」と言います。これはヒキタ氏が小説家であるからでしょうね。ただ、信頼できる友人に話ができる、というのは本当に後からとても助けられることだと私も思います。

結局1年間、自己タイミングを試すけれども妊娠せず、一度ちゃんと検査に行くことにしたヒキタ氏。

※ちなみに(基礎体温と排卵検査薬による)自己タイミングはあまりあてにならず、病院での超音波検査での卵胞チェックと排卵誘発剤(クロミフェンなど)の方が正確な排卵日がわかります。

そこで立ちはだかる精液検査。

容器を手にし、妻の前で吐くことをためらった言葉が私の口から吐いて出た。おいおい!こんなもんにどうやって入れんだよ、馬鹿野郎!

このあたりは男性の方が共感するところは多いのではないでしょうか。さらに、別の検査のシーンでは、採精室がなく地下のトイレ(!)ですることをすすめられたり、と人事ながら笑ってしまうシーンも。

勝手なことをいうが、女性は閉経まで出産することが可能なのでは、とも思う

わざわざ三十五歳という線引きは必要ではないように思える

医学的ではない言葉がちらほらありますが、以前紹介した[書評] 「こうのとり追って 晩産化時代の妊娠・出産」(毎日新聞取材班)にも掲載しているように、産婦人科学会によるともちろん出産できる人もいるけれど、圧倒的に確率が下がり流産率があがるので、母体のリスクも大きくなります。

受精、妊娠の仕組みを考えると、女性側に問題が発生している可能性は高いといわざるをえない。妊娠に関わる臓器が多いからだ。

→WHO(世界保健機構)の調査では、半数が男性にも原因があることが発表されています。
男性不妊について考える 妊娠・不妊情報サイト 妊娠したいネット

そして、これは男性だからでしょうか?AIHをすることになって

第三者は、いい男がいいなってことだった。どうでもいいようなことだが、そんなことを考えていた。いちおう、受精行為なのだから、女医さんでもなく、ましてや、脂ぎった髪のデブのキモメンなんてのだったら、何か嫌なもんだ。そんな奴に私たち夫婦の子作りの一端を委ねたくない。妻も嫌なんじゃないかと思った。

このへんの気持ちは私にはさっぱりわかりませんでした。女医でも男性の医者でも太った先生でも腕がよければ全く問題ありません(笑)男性ってこんなことを考えるんでしょうかね?正直、内診だって何十回としているのに今更?と私なんかは思ったのですが。別にその医者の精子を入れるわけでもないので、このへんにこだわる意味ってあるんでしょうか。気持ちの問題?

また人工授精はだいたい6〜8回ぐらいが目安としてあげられていますが、一度成功したから、と20回はやりすぎでしょう…。まぁ経験談なので仕方ないとは思うのですが、奥さんが治療を開始した時35歳だったのでおそらく38歳ぐらい。基本的に卵子は老化する一方なので、一歳でも、数ヶ月でも早い方がいいのは間違いないわけで。

もっと早く体外にステップアップしていたら良かったんじゃ?と思わずにはいられない回数でした。

そうして、一回の稽留流産を経て、ようやく二度目のIVF(体外受精)で妊娠。その後も、羊水検査をするかなどで悩んだりしつつ、最終的に無事に赤ちゃんが生まれました。

それ自体は素晴らしいことなのですが、どうしても引っかかったのがエピローグ。もちろんお子さんが産まれて嬉しいだろうけれど、これはないんじゃないでしょうか。

勝手なことを言います。不妊治療をしている人に。

子どもはいいんだよねえ。がんばって産んだらいいよ、面白いから。ぎりぎりまであきらめずに、あきらめるときは、きっぱりと。その見極めは難しいけれど、必死に考えたら見えてくるラインだと思います。

不妊治療をしている人は、みんなぎりぎりまで頑張ってる。それでも妊娠できなかったり、育たなかったりしているんです。自分も不妊治療をしてきたのに、どうしてこんな一言が言えるんだろう…と思わずにはいられませんでした。

そして最後には、

不妊治療までして子どもを作って良かったなあ、と感じますね。苦労はしましたが大きく実っているようです。子どもはいいねえ、たまんないですよ。

と、ただただ幸福を綴っておられます。

まとめ

今、まさに不妊治療まっただ中にいる人、できずに卒業してしまった人には若干、ちょっぴり後味の悪い一冊になってしまうのではないでしょうか。ヒキタクニオ氏のファンであったり、特に不妊治療をしていない人には、こういう治療をしている人がいるんだよ、ということで知ってもらえるきっかけになる本の一つではあると思います。

ちなみに不妊治療費用ですが、診察費、精子凍結費、AIH(26回)、体外受精(IVF)(26回)で、2,162,553円だったそうです。

★★☆☆☆

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