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37歳の不妊治療ブログ

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[書評] 「こうのとり追って 晩産化時代の妊娠・出産」(毎日新聞取材班)

      2015/06/28

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毎日新聞の「くらしナビ面」で2010年に連載された「こうのとり追って」をまとめ、再編集し、加筆された一冊です。

目次

  • 一章 まさかの不妊
  • 二章 不妊治療の光と影
  • 三章 卵子・精子提供という選択
  • 四章 出生前診断のいま
  • 五章 不育症の苦しみ
  • 六章 心でつながる親子

本を読んで

「そんなことを言っている場合じゃない」

男女の産み分けについて尋ねた東京都目黒区の主婦(43)は、医師のきつい言葉に驚いた。結婚を控え、婦人科で診察を受けた時のことだ。40代になっていたが、子どもがほしいと思っていたので、軽い気持ちで質問した。だが、医師は主婦の年齢を理由に「出産できる時間は限られている」と説明した。(p10)

各章ごとに、4〜8ぐらいの段落に分けられており、1段落ごとに不妊治療をしている夫婦、していた夫婦がとりあげられ、それぞれの苦しみや悩みが語られています。新聞の連載だったということもあり、各段落ごとが短く非常に読みやすくまとまっていました。

妊娠率は30歳を過ぎると下がり始め、反対に流産率は年齢とともに上昇していく。卵子の老化に伴い、受精卵に染色体異常が起きやすくなることが大きな要因とされている。40代になると、治療件数全体に占める出産率は1割にも満たない。(p12)

第一章に、日本産婦人科学会の2010年調査をもとに作成された不妊治療の結果と流産率のグラフが掲載されています。25歳では28%の妊娠率が、30歳をこえてからはゆるやかに下っていき、35歳を超えると目に見えてがくんと下がっているのがわかります。

私の年齢36歳では、なんと23%。そして流産率は25歳ではほんの13%ぐらいなのに、36歳では20%に上昇、45歳では64%です。これを見ると本当に急がなければ、と焦りますね。

このように、医師による指摘や学会の統計などもきちんと掲載されているので、ある程度公平で信頼に値するのではないだろうか、と感じました。

さらに、各章の最後に「不妊を語る」として、太田光代さん、ダイアモンド☆ユカイさん、野田聖子さん、東尾理子さん、といった不妊治療をしていた有名人へのインタビューもあって、それぞれの体験談が読めるのも興味深いです。

現在では、双子の男の子と、女の子の父親であるダイアモンド☆ユカイさんのインタビューにはこのように判明した時のことが語られています。

ー検査で男性不妊と判明しました。

妻の体には問題なく、医師から「一応」と言われて俺も検査を受けた。不摂生な生活だったし、年齢的にも万全の状態ではないかなと思ったけれど、結果は「精子がゼロ」。予想もしていなかった。男らしさを売りにしてきた自分が無精子症だなんて、「男として能なし」だと思った。

2014年4月のNHKの朝の番組「朝イチ」でもダイアモンド☆ユカイさんが不妊治療について語っておられましたが、男性がこうして自分の治療について語るのは相当勇気がいることだと思うのですが、話を聞いてみると、女性の方が(採卵や移植、薬の副作用などで)もっと辛い思いをしている、と労りを見せるとてもやさしい旦那さんなんだ、と初めて知って、ちょっと見る目が変わりました。

↑ダイアモンド☆ユカイさんの著作

不妊だけではなく、妊娠しても不育症で悩む人や、結局妊娠できなかった夫婦による養子、里親、赤ちゃん縁組という選択もある、ということも描かれていて、現在不妊治療で悩む人たちに寄り添った内容ではないでしょうか。

養子縁組が必要な子どもの紹介を受けるには、民間団体に紹介を依頼する方法と、公的機関である児童相談所から、乳児院などで暮らす子どもの紹介を受ける方法がある。

特別養子縁組 

普通養子は戸籍に「養子・養女」と載るが、「長男・長女」など実施と同様の記載となる。申立時に子どもが6歳未満▷家庭裁判所の審判により成立▷6ヶ月以上の試験養育期間が必要▷養親からの離縁はできないーなど、厳しい条件がある。

養子を検討している場合、年齢制限があるところも多いので、不妊治療をしていてももしかしたら養子も…と考えている場合は、早めに調べるだけは調べておいた方がよさそうです。自治体など団体によっても異なる年齢制限があるようです。

また、できれば生後間もない赤ちゃんを…と思っている人も多いと思うのですが、公的機関だと1歳以上が大半だそうで、その理由は障害の有無や発達の度合いがわかるまで様子見をしているからだそう。

赤ちゃん縁組をしている公的機関でも

育ての親は子の性別を問わない▷障害や病気の可能性を承知する▷出産後、生みの母親が「育てたい」と望んだらあきらめる▷「血縁はないが大切な家族」と告知する

といった条件がある場合もあり、簡単に赤ちゃんがいいとは言い切れない気がします…。やはり相当の覚悟を決めないと、後でやっぱりやめます、は絶対にできませんしね。

今回書籍内で紹介されていた、養子を紹介している環の会 Motherly Networkでは育ての親の条件として、

・子ども(乳児・幼児)の抱えるさまざまな事情を理解していただける、ご夫婦。
・子ども(乳児・幼児)を法律上、実の子どもとして迎えていただける、ご夫婦。(特別養子縁組の手続きを取っていただきます。)
・仲の良い、ご夫婦。
・ご夫婦共、年齢が39歳以下(ご夫婦の両方ともに39歳以下)
・夫婦どちらかが専業主婦(主夫)になり得る、ご夫婦。

環の会 Motherly Network 予期せぬ妊娠・出産 子どものための養子縁組 特別養子縁組 ご相談

とあります。今の時代、なかなか厳しい条件ですね…。

同じ養子紹介団体のベビーライフでは

満25歳以上のご夫婦でありますこと。
登録時ご夫婦共に満50歳未満でありますこと。 ※里親認定書と登録用紙をベビーライフに提出した時点の年齢です。
都道府県、児童相談所が発行しております里親認定書をお持ちでありますこと。 (この里親認定書がベビーライフに登録するにあたっての必要書類となります) ※都道府県によっては里親証明書など名称が異なる場合があります。

養父母登録について:養子縁組ならベビーライフ

とあるので、本当に団体によって規定が大きく違いますね。

まとめ

治療法についてや、不妊治療の知識について詳しく説明している書籍ではないけれど、自分たちの他にもこんなにも悩んでいる人たちがいる、ということ感じて少し勇気づけられたし、いろんな医師による不妊治療についての説明もこれから受ける時の参考になりました

いい連載をいい形でまとめてくれているおすすめの一冊。

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